ラジオの修理 2016/3/27 -

 この項目は、あくまでも、私個人的な記録でありまして、一般の方が、このページを参考に、修理などを行い、事故が起きた場合、まったく関知いたしません。壊れて使い物にならなくなる可能性が有りますので、取扱説明書に記載されている内容にもとずき、修理を専門業者に任せる事をお薦めします。

 デジタルオーディオをいじっていたら、アナログな昔懐かしい、ラジオ、ラジカセがいじりたくなった。ヤフオクで落として遊び始めた。

1.CF-6500 修理改造 落札2016.3.27 - 4.29

 バカでっかいラジカセが懐かしい。もちろんカセットは使わないが、チューナー、Bluetoothプレーヤーとして復活させてみた。

開けるとカラフルな基板が出てくる。中央のスライドスイッチがチューナー、ライン、切り替えスイッチ。こいつが接触不良で音が出たりでなかったりする。また写ってないが各ボリュームがガリオーム。

チューナー基板。切り替えレバー操作時にノイズが入る。

さて、Web情報をもとに、整備を、スライドスイッチ接点復活とコンデンサ交換、経年劣化抵抗交換を行う。

この抵抗ともう一本のソリッド抵抗交換。

執念でほとんどのケミコン交換してみました。

チューナー側はある程度。

こいつは小型の金属皮膜抵抗に。

ケミコン交換の意味は?ですが、とりあえずチューナーライン入力は復活。ライン入力にbuletoothドングルを仕込む。問題は5V電源。秋月の高効率インバーターで駆動してどうにかなった。レギュレータでは、ラジカセ側の電圧変動で上手く動かなかった。

写真撮り忘れた。すでに組み込まれた青歯。デカいコンデンサーは青歯の猪突電圧対策。

これで、Buletooth ZILBAPの出来上がり。乾電池駆動最新ミュージックシステム?

2.SONY TFM-110D  2016.5.16 落札  2016.5.16

 思い出のラジオはICF-5900ですが。あれをジャンクから修理するのは大変だし、値段も高く、実家にまだあるかもしれないので、まずは、トランジスタラジオから始める。しかし、このTFM-110D凄い密集度でテゴワカッタ。

 すごい集積度。

 スチールのインナーフレームで、ばらすの大変。ねじいっぱいです。

 ボリュームを洗浄して、スイッチ類の接点を復活剤で復活させて、終了。

 カッコイイ。

完了。

 

.SONY ICF-4250   落札2016.6.13  2016.6.19-21

 ごきけんな、ソリッドステート11の次は、コンパクトなものを探す。ICF-250,4250,4350がいい感じ。落とせました不動品1000ちょっとで。届くと、確かに全く動かない。

 カッコいい

 チューニングメモリが上。

 ばらしてみると、電池ボックス錆さび。

 すごい集積度。工業製品とは思えないアクロバチックな部品の付け方。

 電池ボックスなどの配線もすべて被覆線。電池の方向を合わせるためごちゃごちゃしてる。

 千石で同じぐらいのスプリングを買ってきて入替。

 組みなおしたら。見事動きました。

3.SONY ICF-5400  落札2016.6.30  2016.7.1-6

 さてそろそろ、スカイセンサーシリーズ。一番中身が簡単そうな5400から始める。元祖は5500だけどね。

見た感じかなり程度いいです。電池ボックスがやられていて、電源が入りません。

汚れてはいます。

電池の液漏れで、下の方が腐食しています。

 電池からのアルカリ液により腐食した電池周りのさび取りを行い、復活。一部ハウジングが固定用のねじボスが折れていたりして、補修して組みました。

窓部分を洗う際に溶剤に溶かしたシリコーン系接着剤が窓の黒い部分に入ってしまった。せっかくきれいな黒の梨地だったのに、ぼつぼつした、はがれたようなガラスになってしまった。失敗した。利用上は問題ないので、これで普段使いを行う。

4.SONY ICF-5500   落札2016/7/6 作業 2016.7.20-8.15

 ついに、ICF-5500を落とした。大変苦労して復活させました。電源も入らないものからの復活です。

 電池プラス極すぐ近くの基板が、アルカリ液にて腐食銅パターンが一部欠損しています。

 半田と鈴メッキ銅線で補修。またなかなか見つからなかったのですが、セラミックコンデンサー下のパターンが腐食して断線していた。

 コンデンサーを取るとパターンが途切れている。

 補修。

電池近くのソリッド抵抗も腐食で不動に。交換。

 

 これで、LINE INから入力すると音が出るようになったので、低周波回路は動いているが、受信出来ず、メーターも振れない。とりあえず、諸悪の根源2SC710を秋月で買ってきた2SC1923に適当に代える。FETは生きているので交換せず。FMは受信出来るようになったが、SWとAMがガリガリ言うけど受信がおかしい。

 FM/SW/AM切り替えの大きなスライドスイッチが動かすたびにいろんなノイズなどが入り怪しい。半田を吸い取り編線で吸い取って、スイッチを外す。

 外してばらして、綿棒で接点を磨く。接点復活剤やIPAを使います。きれいになり組み込んだら。。見事、FM/SW/AM受信成功。ボリュームがガリオームになっているので、半田取り分解清掃を行い、やっとこ聞けるようになった。

 電池ボックスが激しく腐食しているため、復活を試みる。マイナス極はボロボロでかろうじてつながっている状態。

 クエン酸で表面の酸化?硫化?物を取り除く。

 めっき工房という家庭で出来る電解メッキ装置を使い、鉄が出ているところに、まずはNiを乗せる。

 ニッケルの上に半田を乗せて補強。半田の上にまたNiメッキ。

 ニッケルの上に金をつけて、終了。金は薄ーく薄ーく。これで電極が復活です。

 スイッチ類も緑青が。

 クレンザーなどで洗浄すると、プラスチックの上に乗せた銅が出てきます。

 めっき工房でこの銅の上に、Niを乗せて完了。

満身創痍で一時期は修理をあきらめていたICF-5500見事復活です。

5.SONY ICF-5400 2台目   落札2016/7/7 作業 2016.7.24

 もう一台落札してしまった。5500に比べるとシンプルで整備性が良いので簡単に行くかと思っていたら。。こいつは、低周波回路がダメでした。。

このICがダメで、チップ部品などでICを作ってました。

 22kΩではうまく動かなかったので、パラでつないで11kΩに。

裏は、チップトランジスタ3個。

ここにICはありました。外してつけます。

 付きましたが。。。まだ音は出ない。

最終段のトランジスターも交換。。見事動きました。

このICF-5400はみずほのところに嫁いでいきました。

6.SONY TFM-110F 2台 2016/7/16 &17落札 

 ついに、また買ってしまったしかも2台も。この2台はケースの洗浄と電池ボックスの整備で復活。写真なし。

7.ICF-5200   2016.10.30落札 1000+610 11.02-05整備

 ウエディングキャンプでいくつか嫁いでいきました。追加で欲しいとの要望アリ。また購入を行う。

開けると、電池液漏れでかなり錆てる。

きれいだけど、音が出ない。調べるとチューナーは動いているが、低周波回路が、死んでいる。

またこのICが、お亡くなりになっている。

また、SMDトランジスタで、ICを作ります。裏表で回路が混同するので、焦らず半田。

設置。

IC交換して音は出るようになったが、音がひずんでガサガサ。終段トランジスタも変えてみるが、ゲルマニウムトランジスタが手に入らず、シリコントランジスタで代替するが。バイアスが合わず音がまともに出ない。

トランジスタにあわせて、周りのコンデンサーも新しくしたが、改善せず。いろいろ調べると、ボリュームと、MPX OUTのジャック高周波回路から低周波回路に受け渡す入り口の接触がわるいため、歪んでいることがわかり、洗浄と磨きで治る。

今回はついでに照明のLED化と遅延回路をつけてみた。単純にランプをLEDにして電解コンデンサをパラにつないだだけ。

完成。ボリュームの音の小さいところの抵抗値変化が少し急になったため、小さい音での調整がビミョーだが、それ以外は大変元気に良い音でなります。。

この機器は、かなちゃんのよき相棒として稼働してます。

8.SONY ICF-4350   2016.10.31落札1000+840 11.05整備

 ありました小型の4350思わず落札。動かない筐体です。

いきなり完成形です。簡単に動くようになりました。

不動の原因は電池ボックスの腐食です。

電池ボックスのふたが閉まらなかったのは、爪が無いから。エポキシでスチレンプラバンを接着。スイッチ類やボリュームのメンテを行って組みます。復活して元気になるようになりました。

9.SONY ICF-110B 3台   2016.11.4落札1000+700 11.11落札1000+1070 11.14落札 1200+1070

 大ヒットIC11を購入。これなかなか良い。3台も購入。問題はボリューム。

 抵抗値がおかしくなるので交換したいが、逆Dという大変特殊なタイプ。Bを買ってきて、抵抗をつけて、逆Aぐらいにして、組みなおす。

1台は低周波ICがNG、1台はボリュームがNGでとんでもなく大きな音になってしまう。もう一台は高周波部がNGでトランジスター替えでFMは聞けるようになるが、バーアンテナを修理してもSW/AMがNG。現在バンド切り替えスイッチ起因と考え、バラス予定。

かなり手ごわいとの情報があったが、プラスチックフレームがあり、ここまでは簡単。

基板を外すにはバリコンと基盤のはんだを取り剥がす必要がある。こっちからと。

フレーム側から。

ついでにスピーカーも。

やっと基板にアクセス出来るようになりました。

この基板は、低周波回路は生きているが高周波が死んでいて、わずかに、FMだけかすかに聞こえる。中間周波の増幅のTR不良か?

この辺が中間周波の増幅段。トランジスタはすべて交換することにする。

 フェライトバーアンテナが折れている。エポキシでつないだ。

FMは受信してご機嫌になるようになったが、SW,AM は受信しない。バンド切り替えスイッチか?現在修理まち。

2台目はボリュームがおかしい。スイッチを入れるとかなりのボリュームで鳴る。

きれいです

 電池腐食もなく行けてますが、一応電池接点は磨き+再メッキを行う

 問題のボリューム。アルプスの逆Dカーブという、特殊なもので手には入らない。

 若松で16Φの同形状のBカーブボリュームを買ってきた

 基盤部分のみを入れ替えて使う。

復活。小さい音量での微調整のために、2kの抵抗をアース側とコントロールにパラに入れてIN側にも2k入れて少しカーブを変えて使っている。

3台目は、受信はしているが、低周波回路がダメで、音が出ない。

 開けると、電池部錆サビ。ACアダプタで確認すると、メータは振れるが、音が出ない。

 いつものICをトランジスタ回路で代替。

復活。しかしこいつもボリュームの微調整がきかずダメ。2台目と同じくボリューム基盤を入れ替えて補助抵抗をつけて完了。

10.SONY ICF-B99 2023.10.28 依頼受け

 防災ラジオの修理依頼。

今回ICF-B01とICF-B99が送られてきた。ICF-B01は特に故障しておらず、内臓Ni-MHも元気である。ICF-B99は電池ケースのばねが壊れいるのと、内臓充電池はお亡くなりになっていて充電が少ししかできない。

ICF-B99は防水のためパーティングがシリコーンコーキングされており、開けるのが大変であった。

開けると電池が隠れていて手前のケミコンのついた基板のネジをはずして、右からこじって電池を取り出す。

電池は新品のNi-MHに交換

電池ケースの端子部分は外して、ばねを取り付けて修理。

ケースに戻して修理完了。

戻る