SONY CELEBRITY U MD-7000の修理 2018/9/1 -7
この項目は、あくまでも、私個人的な記録でありまして、一般の方が、このページを参考に、修理などを行い、事故が起きた場合、まったく関知いたしません。壊れて使い物にならなくなる可能性が有りますので、取扱説明書に記載されている内容にもとずき、修理を専門業者に任せる事をお薦めします。
友人から、当時30万もしたという高級電蓄の修理を相談された。調べると皆さんいろいろやっていますね。専門業者さんもいるようです。まずは見てみます。
デカく重い。
1.上に開閉する扉が途中で止まる。
2.扉の中のスイッチ類が表面の塗料が加水分解でベトベト:無水アルコールできれいにクリーニング。
3.CDを読み込まない:レンズをクリーニングして、読むようになる。
4.LCDに表示されない。
まずドアの開閉はモーター軸についていた、キー付きギアーの引っ張り応力割れで、ギアーを修理。
CDユニットはレンズをアルコールと綿棒でクリーニングで復活。
これが一番厄介だった。LCDを駆動するのはLCDガラスにCOBで駆動IC付けられているが、このICにつながれたこのPETに導電塗料で描かれた、FPC。この導電性が問題でLCD表示が消えるらしい。ロット後期はPI+Cu箔のFPCに交換されているらしい。補修部品はメーカー欠品で手に入らない。あきらめるか?
このFPCはガラス基板にホットメルトで接着されているのであるが、この接着面の熱によるゆるみによる、導電性不良と考え、再度熱接着を試みる。aitendoで以前購入した、熱接着FPC用のパッドをはんだごてに付けて、再加熱。LCD側は表面コート剤が塗ってあったのである程度剥がして、導通をテスターでチェック。。170Ωぐらい出たので、OKであろう。ちなみにLCD側は16pin
基板側は14pinでどちらも0.5mmピッチ。14番かなVSSが15,16に1kΩにつながっているので、もしダメな場合は、aitendoで熱溶着FPCを買ってここだけ修理できないこともなさそうだ。
LCDのバックライトは麦球。実は結構熱くなるので、この熱でLCDのホットメルト接着剤がはがれたか?対策のためここは、LED化することにする。
電球色LEDに打ち換えます。極性がPL401だけ違った。
基板は1ヵ所切って、駆動用のトランジスターの出力に2kΩx2で1kΩを入れた(1/6Wしかなかったので十分容量はあるが、熱を分散させるため2本使いにした)。明るさはちょうどいいかな?
脱線するが、どんなスピーカーがついているが見てみる。 フルレンジ:6,5cm
コーン型 4Ω×2 スーパーウーファー:10cm コーン型 4Ω×1だそうです。
10cmのスーパーウーハー、キャンセル用のフェライトが付いた防磁タイプ。SONYなのね。
バスレフです。ポートが曲がって長い。
ステレオになっている6.5cmのフルレンジはスーパーウーハーの箱の中に密閉箱が作られ音響的には分離してある。吸音材ががっちり入っていた。これらのエンクロージャはバーチクルボードで作られ、その外側にマホガニーウッドの分厚い板が付いている。
と言う事でLCDも表示され、復活。