セラミックスピーカーシステム「SEMI]の修理 2004/6/24

 この項目は、あくまでも、私個人的な記録でありまして、一般の方が、このページを参考に、修理などを行い、事故が起きた場合、まったく関知いたしません。壊れて使い物にならなくなる可能性が有りますので、取扱説明書に記載されている内容にもとずき、修理を専門業者に任せる事をお薦めします。

 福岡<>唐津シーカヤックで、ご機嫌に聞いていた、セラミックスピーカーシステムのアンプ部が壊れた。内部から煙が出て、ショートしたのである。

1.要約

 セラミックスピーカーシステムの故障原因は、DC/DCコンバーターの焼失で、単3型リチウム電池駆動による、電圧超過が原因と考える。DC/DCでサイズが適当なものが無かったので、DC/DCを入れずに通常の回路で組みなおし修理が完了した。DC/DCを組み入れると設計上定格ぎりぎりで駆動しており、修理後の状態が通常の信頼性の高い状態と考える。

2.内部の解析

 とりあえず、タッパに貼って、音を出しているのが現状であるが、やはり、これは、カヤックに直接張るのがいいのではないかなあ?のシステム。

 内部をあけて回路を見てみると

 NJM2073D を用いた、アンプであった。しかし、なんかおかしげな黒いものがついている?DC/DCコンバータである。

 こいつが焼けていたのが原因だった。

 基板を見てみると、ステレオアンプである、NJM2073Dが2つ付いている。どうやら、BTL動作をさせて、右左2つづつのアンプで、駆動しているようである。で通常はこのアンプは6V駆動であるので、電池4本直列でいいのであるが?

 基板のパターンをカットして、VCCを6VからDC/DCを入れて12Vに昇圧している!どうやら、音量が足りず、無理やり12V駆動しているようである。

この故障の原因であるDC/DCコンバーター「V3-0512SS」をインターネットで検索してみたら。http://www.motien.com.tw/v3.htmこんなサイトに行き当たった。3Wのinput=5V Output=12Vで、インプットは±10%とのこと。4.5V〜5.5Vである。アルカリは1.5Vなので、4本で6V!。リチウムだと1.8Vで、7.2V完全に定格外である。。壊れるわけだ。むやみに、リチウムを使うのは危険だ!

 で!通常の状態。電池の負荷が直接かかる、状態に戻してやり、とりあえず組み終わり。

で、問題なく復活したのであるが、セラミックスピーカーだから、うまく貼り付けるものを選ばないと、ちゃんとコーンのついているダイナミックスピーカーには、音圧で負けてしまうのである。。

 ドンキホーテで買ってきた、1000円のお風呂スピーカーシステムの方が、この状態では良い音なのであった。

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